あなたにも出来る!社労士合格体験記(第35回)--「格差社会」で韓国中央日報から取材を受ける
私は現在、職業訓練校の講師をしています。主に人事労務の法律知識を教えていますが、勉強することを媒介にして、受講生それぞれが自分を再発見して、人生の再スタートを切るための、リハビリテーションの期間にできればと考えています。
自分は何ができて、何がやりたいのか。何をしようとするときに頑張れるのか、何をしているときに輝いていると感じるのか。失業が長引き、五里霧中で職業訓練を受けたことから、社労士や他の資格への道が開けた私だからこそ、伝えられることがあるとも感じています。
毎日、受講生のスピーチを聞き、質問や相談を受け、自分なりに調べて答えることで、実は教えながら学んでいるということを痛感させられます。自分とは違う視点を発見することも面白い点です。私が海外好きなのも、カルチャーショックに惹かれるからかもしれません。
サラリーマン時代に後輩に接するときも、新しい発見をするとうれしくなったものです。90年代後半、JRAに初めて女性ジョッキーが誕生し、中でも増沢(旧姓牧原)由貴子騎手は、アイドル歌手並みの人気を博していました。そこに、彼女らと同世代の女性新人社員から、女性ジョッキーのビデオを作りたいという企画が提出されたときもそうでした。
そのフレッシュな企画を立案・制作した本多麻記子さんは、私が退職してからも、ちょうど視野が固まりがちになるタイミングで、面白い人々との出会いをセッティングしてくれる、とてもチャーミングな後輩です。
日本の格差社会の代表に
2006年3月、その本多さんから韓国の新聞、中央日報が日本の「格差社会」をテーマで取材先を探しているとのことで紹介を受けました。中高年齢にして、正規雇用から非正規雇用に転じたものの、それなりに楽しそうに生活している私なら、面白い話をしてくれるかもしれないと思ってくれたようでした。