「世田谷・横浜に家を買う人」の超残念な深刻盲点 「イメージはいいけれど…」本当に大丈夫?

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記憶に新しいところでは、「コロナ禍で郊外の住宅地が見直されて、地価が回復する」もウソだった。

なかには地価が上がったところもあるが、それはアベノミクス(マイナス金利)が理由であり、都外・郊外は都内・都心に比べて値上がりした場所の率も低かった。

「バスの減便・廃止」はますます進む

また、都心を中心に同心円を描いてみると、当然ながら郊外の住宅地の面積は都心より圧倒的に広い。

そのため、総人口が減少していく時代において、都心の住宅地が爆上がりしても、そう簡単に郊外に大量の人口は逆流することはなく、人口が増えないのだ。

結果、郊外の土地や不動産の値上がりは限定的となる。

郊外で人気を保てるのは「徒歩圏のマンション」であり、「最寄り駅からバスで10分以上かかるような場所」は不人気のままだ。

しかも、若者、とくに独身者の都心志向は強く、郊外のバス需要は基本的に右肩下がりだ。

高齢化で通勤者が退職すれば、ますますバスの利用者は減っていく。

その一方、車の運転に自信がなくなり、マイカーを捨ててバスに乗る後期高齢者は増えるが、それでもバス事業の郊外の採算は改善しない。

私鉄が郊外の駅から「サービス価格」で出しているバス便は、今後需要者の減少に直面して、減便・廃止が進んでいく。

坂の上の住宅街で知られる横須賀市のほか、すぐ隣にある横浜市南部も、市営バスなど公営の交通機関の維持が住宅地としての地位を左右する。

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