「面倒くさがりな子」ほど数学ができる驚きの理由 「どこかで楽ができないか」と考える子が伸びる

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

次に、「49×3」を考えてみましょう。こちらも、「49」を「50-1」と考えることができます。

であれば、

49×3
=(50-1)×3
=150-3
=147

と計算できますよね。

このように、「真面目に計算するのは面倒だ」「楽をすることはできないか?」と考える発想は、計算のスピードを速めてくれます。そういう意味で、常に「より楽な方法はないか」と考える思考をしている人のほうが、数学は得意になることが多いのです。

常に「綺麗な数」で計算したいと考える

そしてこういう思考をしている人は、常に「綺麗な数」で計算することを意識します。

「綺麗」という言葉は、日常会話の中で使うときには、「美しい」という意味ですよね。「綺麗な花だな」と言えば、見た目が美しいことを指します。

でも、実は綺麗にはもう1つ意味があります。

それは、「余計な混ざり物がないこと」です。「綺麗に忘れる」なんて言いますが、これは、「余計なことを忘れる」という意味になりますよね。このように、余計なものを削って簡単に考えることができると、さまざまなメリットがあるのです。

例えば「101」は、「100」であれば計算しやすいのに、「1」という混ざり物があると解釈できます。同じように先ほどの「97」もそうです。「100」であれば計算しやすいのに、「-3」という混ざり物が加えられています。

そういう見方ができると、無駄を削って計算が速くなり、数学ができるようになっていくのです。

数に強い人というのは「綺麗に考える思考法」が身についている人のことだと言えるのではないでしょうか。

次ページ割り算における「綺麗」とは?
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事