「面倒くさがりな子」ほど数学ができる驚きの理由 「どこかで楽ができないか」と考える子が伸びる
また、割り算において「綺麗」なのは、「綺麗に割れる数=余りがなく割れる数」と解釈できます。
例えば、世の中で使われる数として、12という数字は出現頻度が高いです。1年は12カ月で、時計は12時間で、1ダースは12で、12星座もありますね。
12という数字がこんなに多用されているのは、12という数が綺麗に割れる数だからだと解釈できます。
「2×2×3=12」になることからもわかるとおり、12は約数が多いです。12は、20までの数字の中でいちばん約数が多い数であり、2でも3でも4でも6でも割り切れます。
そして約数が多いのは、使い勝手がいいことを意味します。
例えば、もし1年が10カ月だったら、おそらく「四季」はなかったんじゃないかと思います。だって10カ月って4で割れないですよね。逆に12カ月なら、4だけでなく、3でも割れますし6でも割れます。
12は約数がとても多くて、綺麗に割ることができる数が多いので、だからこそ多くの場所で12が活用されているわけですね。
逆に言えば、12が綺麗に割れる数であるのに対して、13は綺麗に割れない数ですね。13は素数で、2でも3でも4でも割れません。12+1で、「+1」分の混ざり物があると解釈できます。13が「不吉な数」と言われている理由も、ここにあるのかもしれません。
「綺麗な数」の発想はビジネスにも活きる
このように、「綺麗な数」を意識して算数・数学を勉強している人は、大人になってからもビジネスでこの発想を活かすことができます。
例えば、2020年にファミリーレストランの「サイゼリヤ」は、すべてのメニューの価格改定をしました。
僕は「コロナの余波もあり、100円くらい値上げするのかな?」と思っていたのですが、蓋を開けてみると、なんとメニューの多くで「1円の値上げ」を行ったのです。
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