「貧しい日本」を生きる子どもに大人ができること 大人世代と同じ教育で幸せになれるのかという大きな疑問

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シカゴ大学の研究でも内田先生の研究と同じような結果が出ています。それによると、学力が上がるだけでなく、仕事がよくできて収入も上がるとのことです。ですから、幼稚園や保育園も遊び中心の方向に舵を切るべきです。そのためには、ここにもしっかり予算をつけて幼稚園や保育園の先生を増やす必要があります。

子どもの“好き”を応援しよう

家庭の子育てや教育も次のように変えていく必要があります。

・みんなと同じを強いる横並び主義をやめる
・短所や苦手を直すことより長所や得意を伸ばすこと
・親がやらせたいことより、遊びも含めて本人が好きなことややりたいことを優先する。それに熱中できるように応援する

家庭での取り組みで参考になるのが、「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」という番組です。これに出る子は、みんな自分の好きなことに熱中していて、親が徹底的に応援しています。その結果、子どもたちはみんなやる気満々で、自分がやりたいことを自分で見つけてどんどんやっています。頭がよくて理解力・思考力・表現力・記憶力に優れています。こういう子たちの将来は明るいと思います。

人口も国力を左右する大きなのもののひとつです。ところが日本の人口は毎年減り続けています。ピークの2008年には1億2808万人だったのが2024年4月1日現在では1億2400万人で、16年で408万人も減っています。しかも、減る人数も割合も加速度的に増えています。“異次元の少子化対策”を実際に行っていくことが必要です。

表面的でなく本質的かつ長期的な対応が必要です。中でも教育が大事です。資源のない日本が人を育てること、つまり、教育に力を入れなくてどうするのでしょうか? 現状、日本は教育先進国とは言えません。このまま教育に予算を割かずにいたなら、日本の衰退はますます加速するばかりでしょう。

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親野 智可等 教育評論家

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おやの ちから / Chikara Oyano

長年の教師経験をもとにメールマガジン「親力で決まる子供の将来」を発行。読者数は4万5000人を超え、教育系メルマガとして最大規模を誇る。『「自分でグングン伸びる子」が育つ親の習慣』など、ベストセラー多数。人気マンガ「ドラゴン桜」の指南役としても知られる。全国各地の小・中学校、幼稚園・保育園のPTA、市町村の教育講演会でも大人気。ブログ「親力講座」もぞくぞく更新中。講演のお問い合わせとメルマガ登録は公式サイトから。Xで毎日発信中。

 

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