「クリスピー」大量閉店から復活果たした独自路線 ミスドとは違う突き抜けた個性を追求
「ブランドの特徴や個性を打ち出しながら、販売チャネルを増やし、お客さまと向き合ってきました。コロナ禍でも、それ以前の取り組みが功を奏した一面もあります」(若月社長)
若月社長の入社時、2012年3月期の売上高はそれまでの過去最高を記録した。だが社内は「大学のサークルのよう」だった。そこで組織・人事を見直し、コスト効率と出店戦略を再構築した。
ふわっとした柔らかい食感
もともとクリスピー・ドーナツは、“毎日粉からつくる生地”や“ふわっとした柔らかい食感”が特徴。製造小売業の一面も持つ。今回、筆者の交流ルートから同ブランドに対する消費者(20代~40代)の声を聞いたので、ご紹介したい。
「見た目がかわいい商品が多いが、競合のドーナツ店に比べて種類が少ないと思います」(20代女性)
ここでいう「かわいい」とは、例えば「バーバパパ カスタード ハート」「バーバズー レアチーズ ハート」や「ハート スマイルカスタード」(5月下旬までの期間限定品で、現在は販売終了)のような商品だろう。
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