歓迎光臨「泰劇風」! 中国でタイドラマの人気が急上昇、そのブームの秘密とは?
ニュース検索すると「韓流ではなく泰劇風がやってきた」といったタイトルのニュースなどが多数あり、ここ数カ月で突然ブームになっているのがわかる。
ではなぜ突然、タイのドラマは人気に火がついたのか。
タイドラマが中国で見始められたのは2003年だが、本格的に中国でタイドラマが認知されるようになったのは様々な中国のテレビ局が放映しだした09年からだという。ただそれがここ数カ月の知名度の急上昇とつながっているとは肌で感じる限り思いがたい。
最近の「泰風」のニュースラッシュを見る限り、テレビは現在のブームの起爆剤とはなっていない。
実はこの数カ月に優酷(YOUKU)などの人気動画サイトや、捜狐などの動画サイトに力を入れるポータルサイトがこぞってタイドラマコンテンツの放映権を購入し、配信し始めた。
オンラインの音楽や動画配信は無料でありながら、サイトがコンテンツホルダーから放映権を購入し正規版を配信、同時に広告を流すことで収入を得ている。
「海賊版天国」と揶揄される中国だが、こと、オンラインコンテンツに関しては正規版が整っている。
中国でも、日本同様ネット利用者のテレビ離れが起きている。ネット利用者はオンデマンドで見たい映像を視聴する中で、各動画サイトがタイドラマを放映し始めた結果、ネット世代が見るようになった。
韓流や、それ以前から知られていた日本のドラマに見飽きていたため、エスニックでそれまで韓流や日本のもので見てきた定番の流れとは異なるタイのドラマが新鮮に映り、歓迎されたようなのだ。