歓迎光臨「泰劇風」! 中国でタイドラマの人気が急上昇、そのブームの秘密とは?

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中国の若きネット世代は、さまざまな場所ですでに語られているように消費の中心に位置する。親の世代に当たる50~60代の健康グッズや、子の世代の乳幼児教育グッズまでのあらゆるジャンルの消費を代行する。

韓流ブームが、韓国や韓国製品自体の評価を底上げしたように、泰劇はタイのイメージアップにも貢献することだろう。これから、タイドラマ撮影地ツアーをはじめとしたタイツアーが人気となることは容易に想像できる。

片や日本はというと、「米国ドラマ」「韓流ドラマ」「タイドラマ」はあるが、日本のドラマの正規版コンテンツの配信は見当たらないという情けない事態である。

日本の正規版コンテンツが配信されておらず、しかも、中国に日本のコンテンツホルダーのしっかりした担当者がいないため、海賊版を配信しても誰もとがめることがないという野放し状態となっている。中国在住の日本人が、日々海賊版の日本のコンテンツをダウンロードするという状況さえ常態化している。

ところで、タイドラマは、韓流ドラマよりもやや安く調達できるとのこと。日本の消費者が隣国韓国のコンテンツに抵抗ありと声を上げるこのご時世、日本向けにもタイドラマを開拓してみてはどうだろうか。

やまや・たけし
中国内陸部在住のIT専門ライター、中国のIT事情を中心に取材・執筆。著書に『新しい中国人 ネットで団結する若者たち』(ソフトバンク新書)

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