NHKドラマPが語る「女性を描く作品」なぜ増えた 話題作「燕は戻ってこない」を制作した背景
「いつになったら女の人ばかりがつらい思いをする世の中が終わるのかしら」
NHKの連続テレビ小説『虎に翼』の主人公・寅子は嘆く。
残念ながらそんな世の中は1000年前も、100年前も、そして現在も終わっていないのだということに、NHKのドラマを見ていると気づかされる。
“女性がつらい思いをする世の中”を描くNHK
現在放送中の、紫式部を主人公に平安時代を描いた大河ドラマ『光る君へ』や、『虎に翼』が“女性の生きづらさ”を描いていると評判になっている。そして、同じく同局で4月末から放送を開始したドラマ10『燕は戻ってこない』では、日本では法的にはまだ認められていない“代理母”を探す夫婦と、それを受け入れる女性を描く。
東京で手取り14万円で暮らし、「腹の底から金と安心がほしい」と感じる主人公に、不妊に悩む夫婦、女性向け風俗のエピソードまで登場し、早くも話題作となっている。
なぜこんなにも同時多発的にNHKは“女性がつらい思いをする世の中”を描くのだろうか? そして、それらは確かに良作ぞろいではあるものの、「女性が共感!」といった言葉で簡単にまとめてしまってよいものなのだろうか?
『燕は戻ってこない』のプロデューサーで、大河ドラマ『青天を衝け』や連続テレビ小説『らんまん』をプロデュースしてきた板垣麻衣子さんに話を聞いた。
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