「NHK辞めた敏腕P」フジテレビに転職した"動機" NHKでは報道記者も経験、なぜ民放のドラマPに?

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日本一の最低男
『日本一の最低男』の撮影現場でのオフショット(フジテレビ提供)

香取慎吾さんの11年ぶりのフジテレビ連ドラ主演作、木曜劇場『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』(フジテレビ系、木曜22時〜)のプロデューサー・北野拓さんは、NHK出身である。NHKで安達奈緒子さん、野木亜紀子さんと、人気も実力もある脚本家たちと仕事をしてきた彼は、1年ほど前にフジテレビに転職した。

ドラマづくりの現場は、NHKとは違ったのか。なぜ、転職先にフジテレビを選んだのか。前編に続き、北野拓さんに聞く。

フジテレビは裁量が大きい

――NHKと民放では制作体制の違いはありますか。

「NHKは比較的早く企画が決まるので、準備に時間がかけられますが、フジテレビでは企画決定からクランクインまでが少しタイトなスケジュール感の作品が多いと感じています。ただスタッフィングに関してのプロデューサーの裁量はフジテレビのほうが大きいと思います」

――『日本一の最低男』では脚本家が複数名の体制になっています(政池洋佑、蛭田直美、おかざきさとこ、大石哲也が参加したので結果的に4人)。

「1話から3話までは映画『ハケンアニメ!』(2022年)の脚本の政池洋佑さんに、軽妙な会話劇をベースにした見やすさを重視した家族ドラマを書いていただきました。ただ、ポップさだけでは今回のドラマで描きたい深い部分に辿り着けないと思ったので、テーマを深く掘り下げられる脚本家さんを追加する選択肢を取りました」

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