「アメ横」象徴だった鮮魚店が激減しカオスな街に 中国系が進出し400近い店舗の構成が大変貌
近くのゴルフ専門店ではロストボールを1個55円から販売中だ。10個1485円のコーナーには有名ブランドのきれいなボールが梱包されている。月1ゴルファーには魅力的だ。
ドン・キホーテの入り口では浴衣(YUKATA)が6000円で販売中。甚平は4990円だ。
さらに進むと、今度は海鮮丼を提供する飲食店が見えてくる。「おすすめ!漬けサーモン丼¥600」「ウニ・イクラ・カニ丼¥1200」など、築地の場外より安い。店内のカウンターから道に面したテーブル席まで外国人客で満席。10人ほどの行列ができている。
脇道にそれると摩利支天徳大寺があった。開創400年という由緒ある寺で、「厄を除き、福を招き、運を開く」開運勝利の守護神が祭られている。アジア系男性2人に続いて参拝した。
再びアメ横の通りに戻る。今や貴重となったジャパニーズ・ウイスキーを飲ませる「YAKITORI BAR」があるかと思えば、続いてはおいしそうな鶏の丸焼きが並ぶ中国料理店。そして「三陸の海の幸」を肴に日本酒を楽しめる立ち飲み屋「魚草」には十数人の客が群がっている。この店だけは日本人客が多い感じだ。
チーズハットグの店には制服姿の高校生
アメ横歩きを楽しんでいるのは訪日外国人客や日本人の飲み客だけではない。セーラー服姿の女子高生が席を“占領”している店があった。「手作り チーズハットグ」の横断幕が掛かっている。韓流の新感覚屋台フードで、ソーセージ、チーズ、ポテトソーセージなど5種類。スムージーも人気のようだ。店内は10人ほどの女子高生でいっぱい。大久保のコリアンタウンを彷彿させる光景だ。
女性が集まる店はまだあった。青果店がやっているスイーツのコーナーだ。串が刺さったりんご飴、いちご飴が彼女たちのお目当て。100%フルーツ果汁を使ったイチゴミルク、マンゴミルク、メロンミルクなども人気だ。
ひと通り歩き、ちょっと疲れたので気になっていた台湾スイーツの店「黒工号」に立ち寄り、台湾名物「嫩仙草」(のんせんそう)を試してみた。紫蘇科の薬草「仙草」を乾燥させて煮詰めたゼリーで、中医学では生薬としても利用されているという。イモボール、黒米、ミニイモエンが入った「黒工1号」(880円)を食す。ほろ苦さとほんのりさわやかな風味。カラダに良さそうな気がしてくるから不思議だ。
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