「高校偏差値43→3浪で東大理3」彼の究極の手段 どんな勉強法?模試を受けるたびに上がる成績

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ヌルヌルさんは、石川県金沢市に生まれ育ちました。両親ともに医者でしたが、ヌルヌルさん自身は仕事を継ぐという意識はほぼなかったようです。

「小学校くらいまでは家でゲームしかしない子どもでした。公立小学校から中学校に進学するとテニス部に入りますが、そこでもほぼゲーム漬けで、勉強はほぼしていなかったため、試験の成績は250人中230番くらいでした」

将来の夢や、やりたいこともなく、とりあえず高校には行く選択をしますが、成績が悪くて、進学校を目指すようなレベルではなかったそうです。

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「受験勉強はしましたが、予備校には通いませんでした。うちは地方なので公立高校を本命に、私立高校を滑り止めにするのですが、押さえで受ける、地域でいちばん偏差値が低い私立高校でさえも受かる確率は半々だったので、先生に『5割の確率でお前は中卒だな!』と言われていました」

大学進学も考えていなかった

結局、どちらの高校にも受かり、偏差値43程度の公立高校に進学したヌルヌルさん。しかし、その高校に入ってからも、成績は上がらないままだったそうです。

「入試の段階で理系コースを選んだと記憶しているのですが、理系といっても数Ⅲをやらない学校だったので、文系・理系の区別自体はあまりなかった気がします。そこでも成績はひどくて、高校3年生頭には理数コースにいる200人の中で、下から2番の成績を取ってしまったことを覚えています」

高校でも高3までテニスを続けていたヌルヌルさんは、夏の部活終了までは進学のことを考えていなかったそうです。

「予備校にも通っていなかったですし、そもそも大学受験をしようとは考えていなかったですね。部活が終わって、やることがなくなった夏から秋ごろに初めて、仕方がないから勉強して進学をしようと思った感じです。それまではテニスで大学に行けたらいいなとは思ったのですが、現実的な選択じゃないなと感じたので」

同級生に比べても進学を決意するのが遅かったヌルヌルさんは、担任の先生からも「4年制大学に進学するのは無理だ」と言われていたそうです。そのため、もう進学を決めた時点で1浪はするつもりだったと言います。

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