「女子野球のパイオニア」が破ったガラスの天井 片岡安祐美「"女性だから"と思っていたのは私」

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女性がマイノリティーとなる環境では、たとえ能力があっても男性と同じ舞台にすら上がれない人も多い。野球はその典型例だろう。女性の活躍をさえぎる「ガラスの天井」を、「女子野球のパイオニア」と呼ばれた片岡さんは、どのように乗り越えてきたのだろうか。

あえて男子野球部に入部

野球好きの父の影響で、片岡さんは物心ついた時からテレビで野球の試合を見ていた。興味を持ったのはプロ野球ではなく「甲子園」。高校球児の活躍を報じる新聞を切り抜き、お気に入りのスクラップブックを作っていたという。

片岡安祐美
片岡 安祐美(かたおか・あゆみ)さん 1986年11月14日生まれ、熊本県出身。甲子園に憧れ小学3年生の冬に野球を始める。2002年、甲子園に出ることを目標に熊本商業高校に進学。この年から4年連続で女子野球日本代表に選定される。2005年、茨城ゴールデンゴールズ入団。2011年からは監督を兼任。2014年には全日本クラブ野球選手権で大会史上初の女性優勝監督に。2024年1月、茨城ゴールデンゴールズの女子チームを立ち上げ男女両監督となる。■公式XInstagram(写真:Womantype編集部)

甲子園を夢見て、小学3年生で野球を始めた。中学生になっても情熱は消えず、あえて熊本商業高校の男子硬式野球部に、女性としてただ一人入学を決意する。

片岡さん:男性ばかりのチームメイトに仲間として認めてもらうために、どんなに厳しくても、どんなに時間がかかっても、彼らと同じ練習メニューをこなすと決めていました。

しかし、どれだけ野球がうまくなっても、「女性」というだけで甲子園の試合には出られないことを、片岡さんは入学前から知っていた。知っていながら、なぜ自らに厳しい練習メニューを課したのか。

片岡さん:試合に出られない私にできるのは、チームの士気を高めることだけ。

「試合に出られない安祐美がこれだけやっているのだから、出るチャンスが与えられた自分がもっと頑張らないでどうする」と思ってもらえたら、チームが強くなるだろうなと思ったんです。
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