新NISA「成長投資枠」の銘柄選びに必要な視点3つ 自分なりの「勝てる再現性」を見つけるために

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大幸薬品は本当に黒字化できるのか。それとも赤字のままなのか。

チェックしてもらいたいのは、決算短信に載っている通期の決算予想とその時点までの進捗です。これは、通期の業績予想に対して、四半期(3カ月)でどれだけ達成できたかを表すものです。

もし、第1四半期(1Q)で進捗率が25%を超えていれば、「黒字転換」という業績予想が達成できる可能性が高いと見てよいでしょう。

情報を得て先回りすることで受けられる恩恵も

こうした情報を集めることで、「確実性」は判断することができます。

大幸薬品の場合、赤字が続きましたが、一方で、2024年3月現在、底打ち反転して、株価の上昇を見せています。

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こういった場合は、不祥事や赤字が続いても、社員と経営陣が一丸となってそこから脱却しようと努力を続けているものです。ときには血を流してリストラすることもあります。

ただ、それを先回りして、その1年前などに応援のために投資をできれば、そこからV字回復の恩恵を株主として得ることができます。

つまり、投資というものは常に予測するだけではなく、情報を得て予測をし、先回りすることが大事なんですね。

私の場合、とくに時間がないときは、この3つのポイントを念頭におきながら企業のホームページにあるIR(投資家情報)や事業内容などをチェックしています。

おさらいすると、下の図のようになります。そして、3つのポイントと照らし合わせて、割安だと判断したものだけに投資しています。いくら利益が出ていても、持続的に成長すると予測できても、安くなければ投資をしないという判断が大切です。

(出所:『日本株で新NISA完全勝利 働きながら投資で6億円資産を増やした僕のシナリオ』より)

※外部配信先では図表を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

上岡 正明 経営者・個人投資家

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かみおか・まさあき / Masaaki Kamioka

1975年生まれ。3歳で母親を失い、小学校から家出を繰り返す。それも警察に保護されるまで誰も探しに来ない寂しい幼少期だった。放送作家を経て、27歳で株式会社フロンティアコンサルティングを設立。200社以上の企業ブランド構築を行う。一方で、元手200万円でスタートした株式投資では、リーマンショックと東日本大震災という2度の破算危機を持ちこたえながら独自の手法を確立し、投資歴25年で資産6億円に到達。MBAを保有し脳科学の研究も行っている。『死ぬほど読めて忘れない高速読書』(アスコム)、『最強の高配当投資』(SBクリエイティブ)など著書多数。「チャオ!」の挨拶から始まるYouTubeチャンネルは登録者数26万人に上る。

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