子育てにイライラ「叱らずに」済むテクニック 石田勝紀×天野ひかり「子育て」対談ー後編ー

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石田:確かに、本って「これ読みなよ」って勧められても積極的に読まないですからね。でも置いてあると気になって読んだりする。

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Mama Caféでも、同居している祖父母が、内緒で子どもに甘いお菓子与えるという相談がよくあります。でも、それで家庭が和やかなら、それはそれでいいのかなとも思います。

ただ、作用反作用の法則と言いますか、「やるな」と言われるとやりたくなるのが人情ですからね。だから、間接的に伝えていくのがいいでしょう。

逆に、ネガティブな言葉かけをする人にこそ、ポジティブな言葉をかけていくと、その人の気持ちも変わっていく可能性があります。

家庭は「社会の縮図」と考える

天野:そうですね。その人のやり方を認めつつ、ポジティブな言葉をかけていく。そうすると全体が変わっていくかもしれません。

それに、おじいちゃんおばあちゃんはそういうものだと子どもがわかって育つのも悪いことではないと思うんです。

世の中には常にポジティブな言葉をかけてくれる人ばかりではありませんから。家庭の中で、いろんな人との折り合いのつけ方を学べるのはいいことかもしれません。

石田:なるほど。家庭は社会の縮図と考えるわけですね。

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天野:今は小さな子どもたちも30年後、5歳の子は35歳、10歳の子は40歳です。

今私たちが優しくて強くて賢い子どもたちを育てているということは、私たちの未来を育んでいるということだと思うと、子育ても楽しくなりますね。

石田:私はいつも「ママさん自身が自分の人生を楽しみましょう。すると子どもが変わり未来が変わります」と言っています。

仕事でも人生でも学びでも「楽しむ」というキーワードを入れていくことが大切ですね。子どもたちもそれを見ています。

石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育評論家

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いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4000人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、Mama Cafe、執筆、講演を精力的に行う。国際経営学修士(MBA)、教育学修士。著書に『子ども手帳』『子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」』、『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』ほか多数。

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天野 ひかり フリーアナウンサー、NPO法人親子コミュニケーションラボ 代表理事

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あまの ひかり / Hikari Amano

上智大学文学部卒業。テレビ愛知アナウンサー(1989~1995)。現在はフリーアナウンサーとして活躍中。フリー転向後はNHKの番組を中心に出演し、2008年3月まで教育テレビの番組『すくすく子育て』でキャスターを務める。自身の結婚、出産、育児と仕事の両立を経験したことで、子育ての重要性を認識。「NPO法人親子コミュニケーションラボ」を立ち上げる。子どもの自己肯定感を育むための親子のコミュニケーション力をのばす講座や講演を全国の自治体や幼稚園、学校、企業などで開き、今までの受講者は5万人以上。多くの父母から支持され「育児が180度変わった!」など感動の声が寄せられている

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