東大生の親も共感「子育て悩む人」にお薦めの3冊 我が子の成績を伸ばすための逆転の発想
本のタイトルのように「皆の前でほめないでほしい」という状態にまでなってしまっているのです。そんな状況は、どうして生まれてしまったのか、どうすればその状態を打破できるのか。子どもはどうして「良い子」として振る舞おうとしてしまうのか……。
これらのことには、1つの明確な答えがあるわけではありません。だからこそ、読む人、1人ひとりに現代の若者たちについて多くのことを考えさせてくれる1冊です。もし子どもとの距離を感じることがあったら、ぜひ読んでもらいたい本です。
伸びる子どもに育てるにはどうするか
3 ドラゴン桜で学ぶ 伸びる子供の育て方
3冊目は、『伸びる子供の育て方』です。この本は、小学生から高校卒業までの長い期間、東大志望の生徒を含めた多くの子どもたちを指導してきたベテラン講師である川本雄介さんが、「伸びる子ども」の特徴と、その伸ばし方について教えてくれる本です。
小学生のみを指導をしている先生や、高校生だけを指導している先生は多いと思いますが、小学校から高校までの長い期間、生徒の指導を行っているというのはまれであり、だからこそ川本先生が語る話には説得力があります。
子育てに正解はありませんが、東大生の親御さんに話を聞くと、驚くほど「褒め上手」であることに気付かされます。
子どものいいところを見つけて、褒めて、伸ばしていく。子育ての基本とも言うべきことが、きちんと徹底されている場合が多いです。そのためには、「いいところを見つける目」が必要になります。
その目を養うための本が、この1冊です。この本では、「一見否定されがちだけれども、実は勉強に対して、プラスな要因」を教えてくれます。
例えば、「この問題わかる?」と聞かれて、「わかる!」と答える子よりも、「わからない!」と答える子のほうが、成績は上がりやすい、と書かれています。
知ったかぶりではなく、自分で納得するまで考えたいと思い、簡単に「わかった」と言わない子のほうが、成績が上がりやすい。だから本来は、「わからない」と答えた生徒のほうを褒めたほうがよいのです。
しかし実際に子どもに勉強を教えていると、「わかった!」と聞き分けのいい子のほうが、成績が伸びるのではと思ってしまいますよね。子どものいいところを、大人が潰してしまっているかもしれない、そんな可能性について、この本では語られています。
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