超希少「データ人材」本気で育成する現場のリアル 滋賀大学、資生堂の現場を訪ねてみた

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国立初のデータサイエンス学部を設置した滋賀大学

ビッグデータ時代の中、集めたデータを活用するデータサイエンス。その思考がどの業種においても必要とされる力になってきた。

しかし、その技術を持つ人材がまだ少ないとされる日本。データサイエンス人材の確保が急務とされる。そんな中、2017年に国立大学として初めて滋賀大学が創設したデータサイエンス学部の卒業生に対して各企業から熱い視線が送られるようになってきた。

彦根城のお膝元にあるのどかな雰囲気に建つキャンパス。同大データサイエンス学部は2019年には大学院博士課程前期を設置、学部卒だけでなく、院卒の卒業生もすでに輩出している国内では数少ないデータサイエンスのスペシャリストの輩出拠点だ。就職活動支援を担う入江直樹 特命教授は

「以前はIT系企業への就職が多かったのですが、今は幅広い分野で採用されるようになりました」

と語る。

中でも目を引くのが製造業への就職者の増加だ。取材時に手にした学部卒の就職先リストを見ると、卒業生のうち約3割が製造業への就職だった。

データサイエンス人材を必要とする企業は増えているものの、会社が必要とするスキルを持ち合わせている人が不足しているという声も。自社の仕事に合う人となるとさらに難しくなるため、採用はなかなか難しいようだ。

一般社団法人データサイエンティスト協会が公表している調査結果
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