就活で成功掴む「学生生活」の効果的な過ごし方 授業で得られる学び以外に、どう行動を図るか

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なぜならば、そういった決断は誰かから与えられたり、言われたからではなく、自分自身の判断によるものだからです。

そういった決断は、その後のリアルな行動にもつながります。

例えばですが、大学時代に私の周りには「将来MBAに行く」と言っている人は数十人はいたと記憶していますが、結局実際に社会に出て、その後MBA留学及び取得をしたのは私を含む2人だけでした。

その差はどこにあるのでしょうか。

それは自分自身で考えたリアルな人生設計や、キャリア設計を有していたか否か、つまりキチンとした試行錯誤を経たか否か、だと思っています。

キチンと人生設計を練ったうえで、なぜMBAが必要なのか、それをどう将来役立てるのかを考えていたか、それとも漠然と「行きたいな」、「仕事で活躍しているヒトが取得しているようだから、自分も取得したい」といった発想で捉えていたか、の違いです。

周りや流行に流されていただけか、キチンと自分自身の頭で自分事として考えていたかの違いだとも言えます。

やることや目標を自ら設計する

キチンとした試行錯誤を経た、リアルな自分オリジナルのキャリア観や人生観を持つことができれば、それは必ずその後の行動につながります。
ですから、まずは早い段階でそういった試行錯誤を経てもらいたいのです。

繰り返しですが、漠然と学生生活を過ごすのではなく、アクティブに自分から行動し、チャンスをとりに行くことが大切です。

学生と社会人の大きな違いは、やることや目標を誰かが与えてくれるのか、それとも自分で設計するのか、だとも言えます。

そうであるからこそ、その最初の第一歩として、大まかでもいいので、自分オリジナルの人生観や職業観を持つようにしましょう。

そのような考え方で、IMさんが実りある学生生活を過ごされるであろうことを応援しております。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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