就活で成功掴む「学生生活」の効果的な過ごし方 授業で得られる学び以外に、どう行動を図るか

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ここでいう勉強とは、学校生活における授業を通じた勉強だけではなく、予備校での勉強など、自分自身が社会に出て戦うための、知識を得るための課外活動としての勉強を含みます。

ちなみに私自身は、そういった初期の段階、つまり模索期間においては、どんな職業においても必要となる社会人としての基礎知識(と勝手に自分が思っていた)である英語と会計とパソコンスキルを身に付けることに注力していました。

こうなりたいという対象がないからこそ、いずれにしても必要となる社会人としての必修科目を先にやっておこう、という感覚です。

詳細は『「学歴なんて関係ない」はやっぱり正しい』などの拙著をご参照いただきたいですが、例えば英語の勉強には1日3時間を費やす、など、徹底的に、そして真摯に取り組むわけです。

私の場合は、パスポートすら持っていない、つまり海外経験ゼロにして、大学2年生のときに初めて受けたTOEICでは900点という点数を獲得することができました。基礎体力をつけるという意味では、合格だったと言えるかと思います。

そういった人生設計の模索期間や準備期間を経て、自分なりの職業観や人生観を持った後は、その設計に沿って、今自分がやるべきことを粛々とこなす、という期間に入るのです。

詳細は前述の拙著などに譲りますが、私の場合は35歳までと、それ以降で人生を区切って考えていましたし、教育システムが整っていないであろうベンチャー企業からのスタートを想定していましたから、それに合わせた準備をしました(例えば大学3年生のときに、海外大の経営学部に1年間交換留学に行きました)。

自分の目で見て・体験することが大切

いずれにしても、大切なことは、まずはキチンとした試行錯誤を経る、という点です。

キチンとした試行錯誤とは、自分自身の目で見て、体験して、勉強したうえで、リアルな情報をもとに試行錯誤することです。

また聞きや、曖昧な情報を鵜呑みにして「わかったつもり」「知ったつもり」で「なんとなく」流されるだけでは、キチンとした試行錯誤とは言えず、その後絶対に苦労します。

キチンとした試行錯誤を経た、しっかり練られた人生設計であれば、苦労や困難にぶち当たっても乗り越えることができます。

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