なぜアナタの「褒め方」はどこか白々しいのか 効果的な"承認サイン"を部下に送る方法

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他人を評価する時も、自己評価をする時も、とらえ方を少し変えるだけで、意識が変わり、反応が変わり、そして、人間関係や職場の雰囲気にもいい変化が生まれます。リフレーミングという手法は考え方のフレーム、枠組みの変化を促すアプローチ。ぜひ日ごろから使ってみてください。

さて、「承認」をする際にちょっと注意したいことがあります。それは声掛けの時のボディタッチ。現在50歳以上の方々は、社会人になった当初、社内教育で「軽いスキンシップはコミュニケーション」と教えられた年代でしょう。その教えの意図は、軽いスキンシップを取ることで相手との信頼や仲間意識を育もうというものでした。

許されるボディタッチの範囲は?

ところが、今の時代は正反対。肩をポンとたたいて「よく頑張った」と言うのは、ハラスメントになってしまう可能性すらあるのです。実際、体に触れられたということで相談に来られたり、大きなトラブルに発展したりすることも珍しくありません。

ビジネスマナーでは、基本的に触れていいのは相手の肘から指先までの間。初対面であっても、異性であっても、握手を含む肘から先はOKですが、ほかはNGです。顔に近い肩などは、限りなくクロに近いグレーだと思っていた方が安全。ビジネスの場は、友人や家族との関わり方とは違うことを意識したいところです。

ボディタッチについてはやや注意が必要ですが、そのほかはあまり難しく考えず、労いや感謝などの日常的な承認サインを出し、上手に褒めて職場全体のモチベーションアップにつなげていきましょう!

大野 萌子 日本メンタルアップ支援機構 代表理事

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おおの もえこ / Moeko Ohno

法政大学卒。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ資格認定機関)代表理事、産業カウンセラー、2級キャリアコンサルティング技能士。企業内健康管理室カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメントなどの分野を得意とする。現在は防衛省、文部科学省などの官公庁をはじめ、大手企業、大学、医療機関などで年間120件以上の講演・研修を行い、机上の空論ではない「生きたメンタルヘルス対策」を提供している。著書に『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』(サンマーク出版)がある。

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