ガソリン車で燃費30キロ、ダイハツがハイブリッド車に肉薄

ガソリン車で燃費30キロ、ダイハツがハイブリッド車に肉薄

低燃費のハイブリッド車(HV)に押されぎみだったガソリン車でも、燃費30キロメートル/リットル時代がいよいよ幕開けした。

ダイハツ工業は、従来と比べて燃費を約40%向上した軽の新型車「イース(仮称)」の試作車を公開した。9月に発売を予定する。実際の走行に近い新燃費基準(JC08モード)で、ガソリン車で初の燃費30キロメートル/リットルを達成。トヨタ自動車のHV「プリウス」の32・6キロメートル/リットルに迫る。

イースのセールスポイントは燃費と低価格を両立した点だ。価格は最安で80万円、量販タイプで100万円を予定し、主力車種「ムーブ」よりも安い。福塚政廣・技術本部副本部長は「2年前の開発当初から燃費と価格を明確な目標としてきた」と語る。

実は同社は2002年、当時最高燃費のガソリン車を投入したが、販売で苦戦を強いられた。直噴エンジンを採用し、割高となったためだ。

そのため今回は、基本的に既存技術を磨き上げることに専念。エンジン改良で約14%、車体軽量化で約6%、CVT(無段変速機)改良で約4%など、文字どおり燃費技術を積み上げた。また、燃費向上への寄与が大きいアイドリングストップでは、独ダイムラーの小型車「スマート」と同様に、時速7キロメートル以下になるとエンジンが自動停止する新機能も搭載した。

09年から取り組む部品調達の改革効果も大きい。アイドリングストップを支えるバッテリーは20年近く取引がなかった日立系の新神戸電機から調達するなど、新規メーカーを積極的に開拓した。設計組織の見直しも進め、低価格ながら「同じ価格帯のうちの車より収益は出る」(福塚副本部長)。

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