全員カモ!?激安商品売る企業「不都合な真実」 安物買って後悔しないための「金融リテラシー」

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事実を知らされた被験者の86%が安いセットを購入した。事実を知らされなかった被験者の70%も安いほうのセットを購入した。事実を知らされずに高いステレオを買った被験者は、機会費用を十分考慮しなかったことになる。

チェスの名人はこうして最善手を打つ

何かを判断するときには「効率」にとらわれすぎず、質問する機会を探るべきだ。いい質問をするには、相手の返答を注意深く聴いて、あいまいで回避的な情報をもって確認できたと解釈しないよう気をつけなければいけない。

だが、どんな質問をしたらいいかがわからないかもしれない。一番役に立つ質問は、その状況に合っていて、今まで知らなかった隠し扉のありかを教えてくれるような質問だ。

以前、チェスのグランドマスターであるジェイコブ・アーガードが主催するチェス・プレイヤー向けの合宿に参加したことがある。アーガードは参加者に、自分の番が来たら、次の3つの質問をするよう伝授する。

「最悪な場所に置かれた駒はどれか」

「弱点はどこにあるか」

「相手は今、何を考えているか」

この質問をすると、最善の手がぐっと見つけやすくなる。私たちも同じように、重要な状況で用いるべき、質問のリストを用意しておくべきだ。

何かが足りないような気がするが、それが何かわからないときや、もっと情報が欲しいが、具体的な懸念事項が浮かばないときは、次のような質問を頼りにしよう。

①「ほかにお話しいただけることはありませんか?」

②「どんな情報があれば考えが変わりますか?」

③「もっといい選択肢はどれですか?」

ダニエル・シモンズ 心理学者

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Daniel Simons

イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校心理学部教授。同校の視覚認知研究所ディレクター。過去にハーバード大学心理学部の助教授および准教授も務める。カールトン・カレッジで学士号を、コーネル大学で実験心理学の博士号を取得。視覚認知と視覚認識の分野で世界有数の研究者であり、人間の知覚、記憶、認識の限界について先駆的な発見をしてきた。「見えないゴリラ実験」で、2004年にイグ・ノーベル心理学賞をチャブリスとともに受賞している。

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クリストファー・チャブリス 心理学者

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Christopher Chabris

ペンシルべニア州の統合医療機関である「ガイジンガー」教授。行動・意思決定科学プログラムの共同ディレクターおよび行動洞察チームの教員共同ディレクターを務める。過去にハーバード大学やユニオン・カレッジでも教鞭を執る。「心理科学協会(Association for Psychological Science)」フェロー。主な研究テーマは意志決定、注意力、知能、行動遺伝学。シモンズとの共著に『錯覚の科学』(文藝春秋、21カ国で出版)がある。

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