人の欲求に最大限応え形作られた日本のラブホ 昭和、平成、令和…日本ラブホテルの変遷史

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④シティホテル化の平成時代

次は平成だ。1985年の新風営法施工後のバブル期、さらに平成に入ると、シティホテルのような都会的なものが好まれるようになった。昭和に比べて内装はシンプルで、清潔感やサービスが重視されるようになる。

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1985年の新風営法施行後、平成の時代になるとシティホテルのような部屋が好まれるようになる(写真・筆者)

飲食の提供、健康器具やカラオケ設置、広い風呂、照明器具が発展し、ブラックライトなどの演出。清掃のしやすさ、衛生面でも気が使われるようになった。

また、内装よりもカラオケや健康器具、ジェットバスなど設備で満足度を上げているのが特徴。中にはプールがあったり。私がラブホテルに通った平成中末期はコスプレの無料貸し出しが全盛だった。

昭和ラブホがオペラ劇場ならば、平成はシアター(映画館)だと言える。シンプルな内装で、上映があることで楽しませる。逆に上映がないと視覚的に物足りなかったりもする。

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昭和のオペラ劇場的な内装から、平成はシアター、映画館的な内装に変遷する(写真・筆者)

地方を旅したときに、手頃なモーテルに宿泊しようとすると、この平成ラブホデザインが多く見られる。淡い優しい色で取り囲み、鈴蘭型のランプがよく置かれている。昔、子供の頃に家族旅行した清里や軽井沢のペンションを思い出して懐かしくなる。

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