マッキンゼー流「休みつつ働く」ことのすごい成果 根を詰めた姿勢は思考を阻害してしまう

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あるとき、印象深い出来事がありました。その先輩はもともと仕事ができる人だったのですが、一時期、あまりにハードな案件にアサインされて、周囲の目から見ても大丈夫だろうかという状況に追い込まれているような印象でした。

その様子を見ながら私は、「このままいくと、倒れるか、退職するかしか選択肢はないのでは……」とハラハラしていました。実際、ハードな仕事が続くと、服装もヨレヨレになり、立っているのもやっとではないかという状態になっていることもしばしばありました。しかし、それでもしばらくすると、さっぱりした表情をして、これまでの様子がウソのように、はつらつと仕事をしているのです。

私の頭の中は「?」でいっぱいになってしまって、意を決して、「何かあったんですか?」と聞いたところ、「瞑想をやっているんだ」と教えてくれました。

がむしゃらにやるだけではダメ

このとき私の中で、周囲の人たちが集中して質の高いアウトプットを出す姿と、先輩が瞑想によって心をリラックスさせたうえで、集中できる状態を自ら創出している姿が一本の線でつながりました。

「ただがむしゃらにやるだけではダメなのではないか」「もっとリラックスして働いたほうが、結果的によいアウトプットを出せるのではないか」「身体が疲れている状態で集中するのは不可能で、休息を取り入れながら集中できる状態にもっていく必要があるのではないか」――そんなことを私が悟った瞬間でした。

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