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利益4兆円超えのトヨタ自動車 "王座維持"のカギ

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営業利益率で見てもトヨタは11.6%(2023年4〜12月期)と2桁をたたき出し、独フォルクスワーゲン(VW)やホンダ(いずれも7%)といった競合に加え、高収益とされてきたEVメーカー・米テスラ(9%)をも上回る。

トヨタは豊田章男現会長が社長就任後の2010年代、「もっといいクルマづくり」を掲げて、新型車の収益改善に着手した。

代表的な取り組みが「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」と呼ぶ車造り手法の導入だ。プラットフォーム(車台)を集約し、複数車種で部品を共通化。開発効率を高めるとともに、スケールメリットを生み出し、造れば造るほど採算が高まる。

同時に商品性にも磨きをかけ、世界的に人気のSUVのラインナップを幅広いセグメントで充実させた。TNGAを採用したモデルの投入が始まった2015年以降、収益性は確実に高まっている。

好調を維持できるか?

来期以降も好調を維持できるか。カギを握るのがHVだ。

1997年の初代「プリウス」の発売以降、研究開発から生産領域まで、ものづくりの効率化を追求した結果、現在では車種によってはガソリン車以上の台当たり利益を稼ぎ出す。

HVの収益性を裏付けるデータを昨年から立て続けに開示しているのも、環境面だけでなく経営面でも欠かせない存在となったことを裏付ける。「カーボンニュートラルのパワーユニットとして現実的な解にHVを選んでいただいている。需要は非常に根強く、想定を上回る評価をもらっている」。宮崎副社長は現状をそう分析する。

1997年に初代が発売された「プリウス」は現在5代目だ(写真:トヨタ自動車)

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