減塩味噌と長期熟成の味噌の違いは「テイスティング」をすれば一発で見抜くことができます。
「平気で『安い醤油』買う人の超残念な盲点【後編】」で醤油のテイスティングを紹介していますが、その味噌バージョンです。
方法は簡単で、減塩味噌と昔ながらの長期熟成味噌を用意して、大さじ1杯(およそ15〜18g)の味噌を200ミリリットルのお湯で溶いて飲み比べるだけです。ゆっくり舌で転がしながら風味や後味を味わってみてください。
お湯を昆布やかつおだしに変えると、もっとわかりやすいと思います。
醤油同様、普通に味噌をなめただけでは、「どれも同じようなもの」といっていた人も、ぬるま湯に溶かしてみると、「全然違う!」と驚きます。
「昔ながらの長期熟成味噌」は薄めてもはっきりとうま味と風味が残っているのに対し、「減塩味噌」はうま味、風味が圧倒的に足りないのがおわかりいただけると思います。「速醸味噌」でもやってみてください。
「減塩」をしたいなら…
「減塩味噌がおいしくないのはわかったが、塩分を控えるためには仕方がない」という声もあると思います。
私が講演や食育セミナーでいつも話すのは「舌感塩度で塩分量を判断してはいけない」という話です。
塩分は「舌に乗せたときに感じる塩分(舌感塩度)」と「その食品に入っている(物理的な)塩分(絶対塩度)」があります。
舌に当たる塩分(舌感塩度)ではなく、あくまでトータルの摂取量が重要です。
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