東大生厳選「勉強する前に読む」と効果抜群な3冊 学びの「前提知識」を学ぶと効率がアップする

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まず1冊目は、『私たちはどう学んでいるのか』です。

『私たちはどう学んでいるのか』

タイトルのとおり、「そもそも学びとは? 学ぶためにはどうすればいいのか?」ということを語っている1冊です。認知科学という分野から、僕たちの持っている間違った学びに対するイメージを打破してくれます。

私たちはどう学んでいるのか: 創発から見る認知の変化 (ちくまプリマー新書 403)
『私たちはどう学んでいるのか: 創発から見る認知の変化』(ちくまプリマー新書)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

この本が教えてくれるのは、「学ぶためには、環境・行動も重要だ」ということです。

例えばこの本では、「知識は伝わらない」ということが書かれています。情報として、「いいかい、こういうもののことをリンゴと言うんだよ」と伝えることができたとしても、「目の前にあるものがリンゴなのかどうか」がわからなければ、他の場面でも有用な知識にはなりません。

そしてそのためには、普段から環境と情報を結びつけて、自分の「認知」を変えていく必要があります。ですからこの本では、「学ぶ」という言葉は使わず、「認知的変化」と表現しています。

僕はこの本を読むまで、「頭が良くなる=能力が向上する」という短絡的な思考で物事をとらえて、「人の話を聞けば頭が良くなるだろう」「努力すれば頭は良くなっていくだろう」という感覚を持っていました。

でも、実は認知科学の知見からそんなことはないということがわかり、「学ぶ」ということを再定義するきっかけを得られたと思います。

そんなふうに、みなさんもこの本を読んで「そもそも学ぶとはどういうことのか」を考えるきっかけにしてもらえれば、これからの学びに必ず生きると思います!

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