東大教授が教える「独学で学び直し」ポイント3つ 「知識吸収型の勉強」だけでは役に立たない
日々のニュースで「リスキリング」が注目されるなか、学校に通うのではなく、独学で学び直しをしたいというニーズもあるでしょう。大検→慶應通信部→東大院と異色の経歴を歩む、東京大学経済学部教授の柳川範之氏が上梓した『東大教授がゆるっと教える 独学リスキリング入門』を一部抜粋・再構成し、年齢、世代を問わない独学での学び直しを紹介します。
日本の学校教育は手取り足取り
今回の記事では、日本の学校教育の特徴を整理して、「大人の勉強」におけるポイントを考えることにしましょう。
日本の学校教育は、かなり手取り足取りです。よくできた教科書と問題集が用意されていて、「要点は以下のとおり」とか「この問題に答えられますか」と、とても親切です。
その反面、「受け身の勉強」になりがちです。「考えるべき部分はここで、覚えるべき部分はここです。他は必要ありません」となれば、効率的なように見えて、本当の意味での学びにはなかなかならない。こうした勉強のやり方では、大きな思考の発展や新しいアイデアが生まれにくくなるのです。
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