判明!「猫が外で食べている」とんでもないもの 実は生態系を脅かすほどの存在になっていた

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研究者たちは、1つ、または複数の種に対する猫の捕食の証拠を報告した、出版済みおよび未発表の学術論文を徹底的に検索してデータを収集した。解剖された胃の内容物から種が特定されることもあった。糞便分析から得られた情報もあった。飼い主が猫の捕獲を報告することもあった。最近の研究では、トレイルカメラが狩猟や残飯を食べる猫の姿を捉えることが多くなった。

死骸の多くは特定できなかった(特に検出された種の6%を占めた軟体昆虫)。

放し飼いにされている猫の危険性をどう啓蒙するか

自然保護団体は、放し飼いにされている猫の危険性について一般の人々に啓蒙すると同時に、猫愛好家たちとの共通点を見出そうとしている。コーネル鳥類学研究所の外猫に関するよくある質問のリストは、「コーネル鳥類学研究所は反猫ですか?」という質問で始まる。

研究所のメンバーが飼っている家猫のスライドショーの横に、「まったく違います」という回答がある。

「鳥が好きな人と猫が好きな人が分断しているわけではない」と、サイエンス・コミュニケーションズのシニアディレクター、ミヨコ・チュウは話す。「どちらも好きな人はたくさんいる」。

レプチクもその1人だ。「私は40年以上も猫を飼っている」と同氏は話す。子どもの頃、同氏の家族は外猫を飼っていた。大学院でその害について学び、母親に話したことを思い出した。それ以来、飼い猫は家の中にいるようになった。現在、彼の家族には長毛のシャム、モチとオレンジのタビー、アヒがいる。

室内飼いの猫には、生態学的な利点さえあるかもしれない。広く使われている殺鼠剤は、毒ネズミを食べるタカ、フクロウ、キツネなどの野生動物に害を与えたり殺したりすることがある。猫が室内にいる限り、猫は野生動物に優しい害虫駆除の方法なのだ。

(執筆:Catrin Einhorn記者)

(C)2024 The New York Times 

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