判明!「猫が外で食べている」とんでもないもの 実は生態系を脅かすほどの存在になっていた
この考えには誰も反対しないだろう――野生動物が犠牲になるのは猫のせいではないということだ。猫は肉食動物である。げっ歯類(編注:ネズミやハムスターのように歯が絶えず伸び続ける哺乳類の総称)を捕食する猫の才能は、そもそも猫の祖先と私たちの祖先が「つるむ」ようになった大きな理由である。しかしその後、人間は猫を世界中に連れて行き、彼らのような捕食動物が生息できる環境ではなかった生態系に入り込ませた。
猫が食べていた予想外のもの
どこにいても、猫はつきまとい、襲いかかる。飛びかかる。殺す。食べる。
そして、研究者たちは猫の世界的に猫が何を食べているかを記録した。昨年12月に『ネイチャー・コミュニケーションズ』誌に発表された研究によると、放し飼いにされている家猫(野良猫を含む)は2000種以上の動物を食べており、生態系への影響について新たな懸念が高まっている。
ほぼ半数が鳥類で、爬虫類と哺乳類がそれに続いた。また、オオカバマダラ、ヒメアカタテハ、皇帝トンボなど、昆虫類も予想外の数が発見された。
その他、ラクダ、牛、アオウミガメなど、驚きのメニューが並んでいた(ラクダと牛は猫の狩りの腕前によって得た残飯、ウミガメはおそらく子ガメだろう)。
「猫は私たちが想像する以上にあらゆるものを食べていた」と、オーバーン大学の生態学者で、この研究の著者の1人であるクリストファー・レプチクは言う。「これは意味のあることだ」。
オオカバマダラやアオウミガメを含む350種近くが、絶滅危惧種または絶滅の危機に瀕していた。