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大卒入社、若手タクシードライバーの今の胸中 「最初は給料高い」「稼ぐテクニックもある」

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なぜ新卒でタクシードライバーに? 入社して現実はどうだった?

若い女性のタクシードライバー
(写真:Fast&Slow / PIXTA)

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「2024年問題」が懸念される4月まで約1カ月。トラック、タクシー、バスはいずれも人手不足が深刻だ。
『週刊東洋経済』3月2日号の第1特集は「ドライバーが消える日」。全国で滞る物流や人流の最新事情をリポートし、その処方箋を探る。
『週刊東洋経済 2024年3/2号(ドライバーが消える日)[雑誌]』(東洋経済新報社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。定期購読の申し込みはこちら

コロナ禍で人手不足のタクシー業界は、「会社を長く支えてほしい」という思いから、新卒者の採用に精を出す。新卒で業界に飛び込んだ都内の若手社員に、タクシードライバーの最新事情を聞いた(個別取材を基に座談会形式で構成、敬称略)。

 

──タクシードライバーに就かれたきっかけを教えてください。

笠原 合同企業説明会への参加がきっかけです。

もともとは、大学で学んでいた会計学に関する仕事を視野に入れていましたが、説明会で話を聞くうちにタクシー業界に引かれました。車が好きで、運転ができる仕事がいいとも考えていたので、希望の実現にいちばん近い職種と感じました。

観光と結び付いた仕事をしたい

幸田 観光タクシーに関するインターンシップを通して興味を持ちました。

大学では観光学を学んでいたので、旅行代理店などを志望していましたが、就活時はコロナ禍で打撃を受けており、募集枠がなかなかないような状況でした。「何とか観光と結び付いた仕事をしたい」と思う中でのインターンシップ参加でしたね。

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