隔日勤務だと日をまたいだ拘束は21時間。今時の若手はどう考えるのか。
中高年男性がやる仕事──。そんな「タクシードライバー」の印象が、若者の間で変わりつつあるかもしれない。
新卒でタクシードライバーになる若者が増えている。都内の主要タクシー6社(日本交通、国際自動車、大和自動車交通、帝都自動車交通、東都自動車交通、日の丸交通)合計の新卒採用者数は、2023年度に452人と、この10年で8倍超に急増した。
10年ほど前から、都内のタクシー会社は新卒採用に乗り出し、人材確保に奔走してきた。管理部門などでの新卒採用はそれまでも細々と行っていたが、ドライバーとして採用する動きはなかった。
経営資源を新卒採用にしっかり投入
業界が若者の人材獲得に奔走する理由の1つに、慢性的なドライバー不足がある。
東京タクシーセンターによると、東京(23区・武蔵野市・三鷹市)の法人タクシーのドライバー数は、10年度末から22年度末まで連続して前年比減少。平均年齢は58歳前後で推移し、他産業に比べても高齢だ。「若い世代の参入で、先細りする業界を長く支えてほしい」との思いが切実になっている。
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