対数とは、「ある数Xをt乗してYになるとした場合の指数t」のことを指しており、この「t」を「Xを底(てい)とするYの対数」と呼びます。
難しい表現になってしまいましたが、簡単な数字を例に挙げてみると「2の3乗が8である」ことを、「2を底とする8の対数は3である」と表し、次の式で表されます。
log28=3
これは、高校数学の数学Ⅱの範囲に入っており、多くの場合高校2年生で学習します。この式で小さく書かれている数字「2」が「底」であり、それに対して8の対数が「3」であるということです。
高校数学でよく使われる「対数をとる」
年利4%で2倍になる年数は1.04n=2を解いて得られるnの値でした。このnを求めるために式の両辺に「log10」をつけてみましょう。
log101.04n=log102
左辺と右辺は同じものであることを等号が表しているので、両辺にlogをつけても式は成立します。この式変形は高校数学においては非常によく用いられ、「両辺の対数をとる」と表現されます。さらに計算を進めると
log101.04n=log102
nlog101.04=log102(※公式logaMn=nlogaMを利用)
n=log102/log101.04
n=0.301/0.017(※常用対数表を参照)
n=17.7……
となり、これを超える整数である18回で元金の2倍を超えることがわかるのです。
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