熾烈さを増すネット業界の人材争奪戦、ドリームチームを作れ!僕らがグリーを選ぶ理由

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

9年間勤めたNECでは、システムエンジニアを経て、ソリューションなどを提案するサービス企画を担当。その後、転職したコンサルティング会社でコスト削減専門業務に携わるうちに、自分でも事業会社で同じようなことに挑戦したい、という考えが膨らんだ。NECで手掛けた新ソリューションなどの立ち上げもやってみたい。「自分の能力を最大化できるところはないか」。人材エージェントに持ちかけたところ、紹介されたのがグリーだった。

当初は候補の一つだったが、採用プロセスを経るうちにある特徴に気づく。「あくまでエンジニア主体。トップダウン型だと、失敗もないけれどびっくりするようなこともない。グリーにはエンジニア自らが『こういう機能が面白い』と言える環境があった」(江本氏)。

採用面接で出会った社員たちにも刺激を受けた。「会った誰もがコミュニケーション能力が高くて、ロジカル。たまたまそういう人を採用しているというより、そういう人材戦略を採っていると感じた」。

狙うは世界市場 現地の採用も強化

国内の人材強化が着実に進む一方で、目下グリーが最も力を入れる一つが海外展開だ。同社はこれまでに中国の騰訊控股(テンセント)などと提携。今年1月にはグリーインターナショナルを設立し、4月に米オープンフェイントを1億0400万ドルで買収して北米に乗り出した。

サンフランシスコ郊外に拠点を置く同社は、7500万人のユーザーを持つ世界最大のスマートフォン向けプラットフォーマー。「北米など英語圏の市場は15億人。この市場で戦うには強力なパートナーが必要で、オープンフェイントはまさに理想の相手だった」と、グリーインターナショナルの青柳直樹社長は話す。

世界的にスマートフォンの普及が進む中で、ソーシャル分野も一段の拡大が見込まれる。現在、圧倒的な勝者もいないだけに、「ほかの会社が同じことを考える前に、世界市場に飛び込まないと」(青柳社長)。

海外でも成功のカギを握るのは人材だ。米国事業の立ち上げに参画する倉岡寛氏もその一翼を担う。前職のグーグル日本法人では入社2年目で「急上昇ワード」など日本発のサービスを開発。若くしてプロダクトマネジャーを務め、エンジニアとして前途洋々の道を歩んでいた。

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事