熾烈さを増すネット業界の人材争奪戦、ドリームチームを作れ!僕らがグリーを選ぶ理由
あくまでエンジニア主体 ボトムアップの開発環境
グリーが描く野望は大きい。「日本では成功事例になれたが、(ソーシャルは)国境のない業界。競合が世界的に優秀な人材を集めている中で、せめて日本ではドリームチームを作らないと」(中西氏)。
ネット業界は比較的転職率の高い業界だが、以前は「エンジニアならベンチャーから最終的にはグーグルなど大手に行くのが主流」(業界の人材に詳しい関係者)だった。それがここへ来て、大手からベンチャーへの“逆流”が目立ち始めている。
事業推進本部グローバルアライアンス部長の小林大祐氏もそんな一人。もともとネットビジネスに興味があり、田中良和社長とは勉強会を通じて以来の旧知の仲。「当時からたまに食事に誘われていて、暗にリクルーティングされていた(笑)」。
が、小林氏はその後MBA取得のために留学し、コンサルティング会社へ転職。ただ、仕事を続けていくうちに「自分でネットビジネスをやりたくなった」。田中社長に相談すると、「役員を全員呼ぶのでディナーしましょう、オファー出しますので、と」。
トントン拍子で転職が決まった小林氏だが、入社後はジェットコースターのような毎日だ。入った途端、プラットフォームを第三者向けに開放するサービスの責任者を担当。夏になると今度は、スマートフォン向けの新規プロジェクトを任された。季節が変わると同時に、海外事業の本格化に向け海外担当に変わる。
会社が怒濤の勢いで新規事業を始め、変貌を遂げる中での日々。動きの速いネットビジネスを肌で感じる興奮は何物にも代えがたい。最近は採用にもかかわり、年間500~600人と面談する。「彼らには『グリーはネットビジネスの甲子園だ』と伝えている。今いちばん伸びているモバイルやソーシャルといった領域で仕事ができる、出れば生放送で中継されるようなフィールドだよ、と」。
メディア企画本部ディレクターの江本真一氏にとって、グリーはひとえに「風通しのいい会社」だ。