韓流だけじゃない!「新大久保」知られざる大変貌 エスニックビジネスの激戦区、外国人が集まるワケ

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ただ問題はビルそのものの取り壊しが2025年に決まっていること。借りられるのはそれまでの1年半だ。それでも、人通りの激しい大久保通りの路面店を持てるのだ。

期間が限られているぶん賃料が安いこともあって、「先がちょっと心配だけど」とダスさんは店子になることを決意した。2023年11月のことだ。

そして念願の食材店を開いたのだが、店頭にブースをつくってケバブ屋を入れたのである。その家賃も収入になるというわけだ。当初はウズベキスタン人に貸していたが、いまはトルコ人となっていて、彼らとのやりとりももちろん日本語だ。

いろいろ考えるよなあ……と感心するが、ケバブ屋とのツテがあるのはダスさんがもともと食材の卸を生業としていたからだ。米やスパイス、それに食肉などを扱う。トルコ人たちも取引先の1つだったというわけだ。ほかにもネパール人やベトナム人などさまざな人がビジネス相手だ。

新大久保にはこんな商人が多い。

新大久保でビジネスしたい外国人から相談も

こうして発進した「MICスーパー」はなかなか好調のようだ。その様子を見て、いろんな人から「自分も新大久保でビジネスをやりたい、相談に乗ってくれ」といった話が舞い込むそうだ。

「同じバングラデシュ人、ネパール人、パキスタン人とか。この前は店を開きたいって韓国人が来て、紹介料を払うから空いている場所を探してほしいって言われましたよ」

それだけ新大久保は、いま外国人から注目されている場所なのだ。アジア系の人々が日本中から集まってくるという特性を活かして、なにか商売ができないかと考える外国人がこの街には多い。食材や送金ビジネスだけではない。僕の知る限りでも、IT関連、人材、翻訳、デザインなどの小さなオフィスが新大久保の雑居ビルに入っている。

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