「一姫二太郎」は子供何人?親の日本語力も深刻だ 「言葉の正しい理解」が"社会的トラブル"を防ぐ

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では、覚え間違いによるコミュニケーションのトラブルを防ぐには、どうしたらいいでしょうか。

恥をかいたことをプラスに変えて

他人に指摘されても不快に思わないこと。むしろ感謝を。間違えて印象に残ることでもっと頭に残ります

そのほかの留意点としては――、

●音だけで早トチリはしないこと

名古屋の名物鰻料理「ひつまぶし」「ひまつぶし」

落ち着いて考えれば、鰻が暇つぶしをするわけもなし。

また、上手な者も時には失敗する意の「上手の手から水が漏れる」という言い回しを、あの映画の「ジョーズ」の手と勘違いしていた人も。音だけで勝手な思い込みをしないように。

●あやふやな使用はしないこと

部長を飲み会に誘う際「枯れ木も山の賑わいですから、どうぞ」

これは失礼では済まない。また、おめかしした孫を連れている上司に街でばったり会い「“さすが孫にも衣装”ですね」と言うのもアウト。

十分気をつけるべき。

【誤りが多い例:正しいほうの意味】

① 正➡馬子にも衣装 ➡孫にも衣裳

「マゴ」という音だけを聞けば、すぐに「孫」と思うのは無理もありません。ここでいう「馬子」とは、馬をひいて人や荷物を運ぶ仕事をする人のこと。

今はもうなくなった職業ですが、でこぼこ道や坂道でもヨイショ、ヨイショ。着ているものも質素で、きっと汗まみれだったことでしょう。

そんな人でも、着るものを見栄えよくして、外見を美しく整えれば、立派に見える、というわけです。

誰でも外だけでも飾れば、それなりに見える――。中身については何も言っていないのがミソではありますが。

② 正➡渡る世間に鬼はない 誤➡渡る世間は鬼ばかり

「渡る世間は鬼ばかり」は、橋田壽賀子氏の脚本によるテレビドラマのタイトル。

あまりにも長く続いた高視聴率の長寿番組だったため、多くの人の頭のなかに、こちらのほうがこびりついてしまっているようですが、正しくは「—に鬼はない」です。

厳しい世の中で生きていくのは大変なこと、他人は冷たそうに見えるし、自分のような者を助けてくれそうにない……そう思っている人もきっと多いはず。でも、実は世間はそうではありません。

困っている人を助けたり、慈悲深い心を持っている人はどこにでもいるもの、という意味を持つ言葉です。

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