「大会場でライブしたい」地下アイドルの大胆秘策 「個人では相手にされず…」ヤギヌマメイの挑戦

✎ 1〜 ✎ 33 ✎ 34 ✎ 35 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
ステージ上ではファンに覚えてもらえるよう様々な取り組みを行う(写真:ヤギヌマメイさん提供)
この記事の画像を見る(32枚)
ライブアイドルといっても今や様々だ。テレビの地上波に出ずともアリーナや武道館など大きな会場を埋めるアイドルから、小さなライブハウスやイベントスペースでライブをするアイドルなど、その規模も多様を極めている。
そんな中で、あえてセルフプロデュースアイドルとして活動し、なおかつ自ら起業するアイドルがいる。ヤギヌマメイもその一人だ。
ソロアイドル・ヤギヌマメイは、株式会社ぬぬぬの代表取締役でもある。
ソロアイドルの彼女が、なぜ会社を立ち上げたのか。その裏にはライブアイドルにおける社会的信頼の弱さという現実があった。
*この記事の前半:「カワイイって言えよ!」地下アイドル、変えた一言

所属タレントは自分のみ。「株式会社ぬぬぬ」を設立

ここに1枚の大きなチケットがある。

値段は500円。紙には大きく「約束チケット」とワンマンライブの目標とする会場名と開催予定の「2025年7月」が書いてある。この会場がチケットの販売者、ヤギヌマメイの目標とする場所だ。

約束チケットと書かれた500円の札には、ヤギヌマメイの夢が詰まっている(撮影:梅谷秀司)

セルフプロデュースのソロアイドル・ヤギヌマメイ。

今年、9年目を迎える。2016年のデビューからずっとフリーランスとして活動し、2021年に「株式会社ぬぬぬ」(以下、「ぬぬぬ」)を設立した。

現在、所属タレントは自分のみ。そして自らが代表を務める会社である。

フリーランスを長く続けてきたヤギヌマが、一体なぜ起業に至ったのか。そこにはフリーでソロアイドルであるゆえの苦悩があった。

次ページアイドル活動の傍ら、様々な業務を行う
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事