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ライフ #井手隊長のラーメン見聞録

学生街で「700円台の油そば」が生んだ勢力図変化 原材料高騰に立ち向かう戦略がそこにあった

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  • 井手隊長 ラーメンライター/ミュージシャン
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表面をパリパリに焼いた麺をヘラでバリバリ割って、下にある具と混ぜるという新感覚の油そば。

クセになる醤油ダレはまさに油そばテイストで、食感が楽しくとても美味しい。花椒粉、胡麻油、食べラー、米酢など味変もバラエティに富んでいる。

700円台で大満足。安くて美味しく楽しい。これは油そばの大きな魅力だ。

あとはこのエリアの油そば店はドミナント戦略に長けている傾向がある。

「東京麺珍亭本舗」は鶴巻町本店、西早稲田店、高田馬場店(理工キャン店)とこのエリアだけで3店舗ある。

(筆者撮影)

「麺爺」グループも早稲田店、馬場下店、高田馬場店、西早稲田店と4店舗を展開(別に1店舗が休業中)。「ぶぶか」もかつて高田馬場に2店舗あった。

ドミナント戦略的に同エリア内に複数店舗出店し、各キャンパスの近くの学生を取り込んで早大全体に口コミを広げる戦略は巧みだ。共通で使えるポイントカードを作り、各店のメニューを少しずつ変えながら食べ周りをさせるのも凄い。

(ポイント2)ドミナント戦略を取りながら、大学全体をターゲットに据えている

初めて食べた油そばの衝撃

筆者は1993年に早稲田実業学校中等部(通称「早実」)に入学した。現在早実は国分寺市にあるが、当時は早稲田鶴巻町にあった。

「東京麺珍亭本舗」が1997年にオープンし、筆者はここで初めて「油そば」というものを食べた。当時の早稲田エリアはラーメンといえば町中華が中心で、あっさりとした醤油ラーメンやタンメンがお決まりだった。そんな中で、極太麺にクセになるタレが絡んだ油そばは衝撃的だった。

(筆者撮影)

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【早稲田と油そばの四半世紀】

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