テレワークできる?中古マンション探しの新機軸 アフターコロナで変化した住まいのニーズとは

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【事例2】書類やパソコン機材などを収納するスペースが欲しい

リビングにあったクローゼットを取り壊し、格子状のパーテーションを設置。そこにデスク用天板を組み合わせるとともに、ディスプレイ品が引き立つ階段型オープンシェルフを造作することで空間を無駄なく利用している。

収納力に限界がある既製品の家具ではなく、ウォールラックやオープンシェルフを造作することによって、収納力と落ち着いた半個室の空間を演出している。

【事例3】オンライン会議に映える背景にしたい

テレワーク専用の部屋を設けることができない場合、パーテーションなどの間仕切りで空間をつくるのがおすすめ。アクリルパーテーションなどの透明素材を用いることで、圧迫感のない部屋にすることができる。

また、オンライン会議など、カメラに映る背景が気になる場合は、デスクの配置を変えるだけで部屋の印象をガラリと変えることができる。完全に遮断されたワークスペースとはならないため、仕事に集中しつつ家族を身近に感じられるというメリットもある。

アフターコロナで人気が高まったもの

【図表3】アフターコロナの人気アイテム・スポット
【図表3】アフターコロナの人気アイテム・スポット(出所:『絶対に失敗しない!中古マンションの見極め方』)

最後にコロナ禍前までは、テレワークと言えば「介護や子育てなど通勤が難しい人たちの補助的な働き方」というイメージが一般的であった。

しかし、いざコロナ禍に直面しテレワークが進んだことで、働き手は通勤時間の短縮、家族との時間が増えるといったメリットがあることに気付くこととなった。

一方、企業側にとってもさほど業務への支障がないこと。むしろ交通費などの費用削減につながることが明らかになり、抵抗感は確実に薄れている。

このようにテレワークは働き手と企業の双方にメリットがあることから、今後も継続すると考えるのが妥当であろう。とすると、今後は図表3のようなアイテムやスポットがトレンドになるのではないだろうか。

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日下部 理絵 住宅ジャーナリスト、マンショントレンド評論家

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くさかべ りえ / Rie Kusakabe

第1回マンション管理士・管理業務主任者試験に合格。管理会社勤務を経て「オフィス・日下部」を設立。管理組合の相談や顧問業務、数多くの調査から既存マンションの実態に精通する。また、穴場の街ランキングや新築マンション情報など、マンショントレンドにおいても見識が深い。
ヤフーニュースへの記事掲載は300回以上。テレビ・ラジオなどのメディア、講演会・セミナーでも活躍中。著書に『すみません、2DKってなんですか?』(サンマーク出版)、『「負動産」マンションを「富動産」に変えるプロ技』(小学館)、『60歳からのマンション学』(講談社)など多数。

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