40代でバイク便から海外起業した彼の奇跡の秘話 英語を学んだことでまだ見ぬ世界への扉が開いた

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Q これからも日本にいて頑張るという人へアドバイス、あるいは警告は?

日本にいても、グローバル人材になってほしいと思います。

グローバル人材とは海外に出て働く人を指す言葉ではありません。日本人としてのアイデンティティをしっかりと持ち、異文化を理解しながら、豊かな語学力で積極的にコミュニケーションができる人です。日本にいて海外から来た人と仕事をしたり交流したりする人もグローバル人材なのです。

こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか

これから円安がドンドン進んで、日本にたくさんの外国人が来ることになると思います。そのとき、正しい日本の文化を伝え、日本のファンを増やしていくのも重要な仕事です。日本の中にとどまって、日本人としか接する機会のない人生だと、とても厳しい未来が待っています。たとえ日本に残るという選択をしてもグローバル人材になってください。

最後に私の話をします。

君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか! ? (朝日文庫)
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海外でビジネスをしているといいことばかりではありません。想定外の連続です。しかし、先の見えない中を全力で走っていると、無心にバイクのアクセルを開けていた時代を思い出します。初めて走る峠を全力で攻めながら、次のコーナーを曲がるとどうなっているのか? どんな景色が広がっているのか?とワクワクしながら走っている心境です。

パンデミックで留学生がゼロになったり、台風で校舎が大打撃を受けたりと、いろいろなことが起こりますが、楽しいツーリングが永久に続いているのです。私は40歳で世界の扉を開けました。もっと早く気がつけばよかったと思っています。

日本でもグローバル人材にはなれます。しかし、「君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか⁉」と言いたい。

田村 耕太郎 国立シンガポール大学リークワンユー公共政策大学院兼任教授、2024年一橋大学ビジネススクール客員教授

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たむら こうたろう / Kotaro Tamura

早稲田大学卒業後、慶応大学大学院(MBA)、デューク大学法律大学院、イェール大学大学院各修了。オックスフォード大学AMおよび東京大学EMP修了。ランド研究所研究員、新聞社社長を経て、2002年から2010年まで参議院議員。第1次安倍政権で内閣府大臣政務官。

2014年より、国立シンガポール大学リークワンユー公共政策大学院で「アジア地政学プログラム」を運営し、20期にわたり500名を超えるビジネスリーダーが修了。2022年よりアメリカ・サンディエゴでアメリカ地政学プログラム開催。

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