英語の達人が人格まで切り替える納得の理由 ビジネスエリートが実践する効果最大の英語学習法
私が人生で初めて海外に滞在したのがスイス。そこで4カ国語、5カ国語を使いこなす人々にたくさん出会い衝撃を受けた。しかし、その後自分がフランス語やスペイン語を学習してみると、「欧州語同士は方言のようなものではないか」と思うようになった。それくらい関連学習で急速に上達できた。
私の実感としては日本語を完璧に話すだけで、また、日本の新聞や小説を読みこなすことができるだけで、欧州語3つか4つ使いこなすことに匹敵すると思う。それくらい欧州語同士は似ている。だから彼らは上達が早い。欧州語を3つ4つ話すことより、日本人が英語を使いこなすことのほうがよほど離れ業だと思う。
何が言いたいかというと、まず「日本人にとって英語を使いこなすことは大変だ」と思ってほしい。だから、なかなか思うように上達しなくても気にすることはない。それくらい大変なチャレンジをしているのだから当然だ。ただ、本当に英語を獲得したかったら、素晴らしいが特殊な言語で育った日本人にはハンディがあると自覚して、何倍も頑張るしかないのだ。
私や、後述する村上憲郎さんのような遅咲きでも英語はマスターできたように、絶対誰でもいつからでも、やればできる!
では、どう頑張ったらいいのか? とにかく詰め込むのだ!
安易な教材や学習法を信じてはいけない。「聞き流すだけで英語をものにできる!」なんていうキャッチフレーズを聞いたことがあるだろう。ひょっとしたら、そんなやり方でうまくいった人もいるかもしれないが、多くの人には有効な学習法だと思わない。優しい言葉は商売っ気見え見えだ。優しい言葉を信じないようにしよう! そういえば、「優しい言葉を信じない」は海外生活の一丁目一番地のルールでもある。
英語に限らず、中国語でもスペイン語でも短期に取得している人は、楽しようとせずにものすごい勢いで詰め込んでいる。語彙も表現も発音もすべてである。英語は筋トレのようなものだ。基本的にはコツコツと単調な正しいやり方で時間をかけて積み上げていくものだ。ここで宣言しよう!
大事なものは簡単に手に入らない。そして苦労して手に入れたものは簡単になくならない。
これこそ英語なのだ!
英語で話すときは人格を変える
「将来はテクノロジーが何とかしてくれる」と思っている人もいるかもしれない。しかし、やはり自分の想いは自分で話せたほうがいい。語学ができることは認知能力も引き上げてくれる。
私は英語に切り替えるとき、人格も変える。より理路整然と結論から話し、相手によりリスペクトを抱きながらもチャレンジしていく。はっきり言うべきときはリスペクトを忘れずはっきり言う。英語ならではの間接的な言い回しは、日本語よりある意味間接的だ。違う自分になり切ることで脳が発達している感覚がある。
私の強烈なトレーニングになっているのが、CNBCやBBCへのコメンテーター出演だ。早口なアンカーの難解でたまに的外れな質問に、5〜10分の中で正確に言い倒さないといけない。つまらないことを言えば話を遮られ、二度と呼ばれなくなる。
日本語で日本人だけを相手にビジネスをやっていても、日本の人口動態・経済財政状況を考えれば、今後はスケールアップしない限り、とんでもなく厳しくなる可能性がほとんどだ。21世紀の東南アジアに暮らして日本語だけで日本人相手にビジネスをやるのは、まったくサスティナブルではないということが実感を持って感じられる。
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