堀江貴文「落ちこぼれが東大合格までにした事」 効率的でラクな「勉強法」なんてものはない

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堀江貴文氏が東大に合格するために立てた戦略とは(撮影:梅谷秀司)
どんな逆境でも稼ぎ続けるためのビジネス論を堀江貴文氏が記した『死なないように稼ぐ。』(ポプラ新書)より一部抜粋・再構成して、堀江氏のメッセージをお届けします。

200人中199番「落ちこぼれていた過去」

効率的で楽な勉強法について聞かれることが多いのだが、そんなものはない。勉強は自分さえ努力すれば何とかなるのだから、やるしかないだろう。

ただし、「効率的な戦略」はある。大切なのは、目的から逆算して考えることだ。わかりやすい例だと思うので、学生時代の東大受験の話をしよう。さまざまな試験やテストに生かせるのではないだろうか。

エスカレーター式で高校にあがった僕は、200人中199番という成績を取ったことがあるほど、落ちこぼれていた。それでも東大を受けたいと思ったのは、退屈な田舎を抜け出したかったからだ。

主要な大学のキャンパスは都心から近郊へと移転をしていた時期で、都心のキャンパスがある大学はあまりなかった。さらに、経済的な事情もあって国立しか選択肢がなかった。そうなると、東京大学か東京医科歯科大学くらい。それで、東大に行こうと決めたわけだ。

学力はまったく足りてない。しかも、受験までは150日しかないので、正攻法では時間もぜんぜん足りなかった。そこでまず赤本(大学入試過去問題集)を買って、戦略を立てるための「分析」を始めた。

当時の東大受験は前期と後期の2回チャンスがあった。科目が異なるので、倍率が低い後期を本命に定めることにした。後期の二次試験は英語と小論文。小論文はもともと得意だったので、英語を何とかすれば受かると考えた。

ちなみに、前期の二次試験も英語の配点がいちばん高い。つまり、東大受験は英語がキーポイントになると分析した。英語に焦点を絞るだけでなく、勉強法も絞り込んだ。ずばり英単語だ。

単語さえ読めれば文脈は想像できるので、文法はいったん忘れることにして、英単語に「集中」することにした。英単語は丸暗記するしかないが、生半可な暗記ではなく、用例や派生語も含めたページごと覚えることにした。

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