香港政府、「投資移民プログラム」を9年ぶり再開 最低投資額5億5000万円超、中国本土籍は対象外

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投資移民プログラムの再開の背景には、停滞する香港経済に対するテコ入れ効果への期待がある(写真はイメージ)

香港の投資移民プログラムが9年ぶりに再開される。香港政府は2023年12月19日、「新資本投資者入境計画(新CIES)」を発表。2024年の年央から申請受付を始めると明らかにした。

以前の投資移民プログラムは2003年に導入され、2015年1月に打ち切られていた。今回発表された新CIESでは、投資移民の申請条件を満たすための最低投資額が旧プログラムの3倍の3000万香港ドル(約5億5322万円)に引き上げられた。

年間2兆円超の経済効果を期待

特徴的なのは、新CIESの投資対象には株式などの金融資産や非住宅不動産などのほか、後述する「CIESポートフォリオ」に対する300万香港ドル(約5532万円)の投資が義務づけられたことだ。

「新CIESを通じた(香港への)投資導入額について、決まった目標は定めていない。ただ、旧プログラムには毎年平均4000人が申請していた。仮に同じくらいの申請があるとすれば、新CIESは年間1200億香港ドル(約2兆2129億円)の投資を香港にもたらす可能性がある」

香港政府の金融サービス・財務局長を務める許正宇(クリストファー・ホイ)氏は、新CIESの経済効果の見通しについてそう述べた。

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