ラーメン屋経営で地獄見たプロレスラーの気づき 川田利明が向き合う「お客様は神様です」の怖さ

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手間ひまを惜しまない味は、きっと客にも通じるはずだという(写真:タイコウクニヨシ)
かつて全日本プロレスで「四天王」として活躍したプロレスラーの川田利明氏が経営するラーメン店「麺ジャラスK」。開業から14年経った今も根強い人気を誇る同店ですが、ここにいたるまでには、さまざまな困難に直面したといいます。
開業から3年以内に80%がつぶれるとも言われているラーメン業界を生き抜いた秘訣を、川田氏の著書『プロレスラー、ラーメン屋経営で地獄を見る』から一部抜粋・編集してお届けします。

たしかに「お客様は神様」に間違いないが

「お客様は神様です」という名言がある。

もともとは国民的歌手の三波春夫さんの残した名言なんだけど、いつのまにか、どんどん違った意味で言葉だけがひとり歩きしてしまった。

三波春夫さんがステージから客席に向かって言ったのは、「こうやってお客様が客席を埋めてくれなかったら、私たちはステージに立てません」という感謝の意味を込めた言葉だったと思う。

ジャンルは違うけれど、俺もプロレスラーとして、お客さんの前で闘ってきたから、その想いはよくわかる。

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