勤勉に働き、倹約、貯蓄を行って将来不安に備えるという「自己責任」論がはびこる日本。ただ、「自己責任で生きいく前提条件である経済成長、所得の増大が困難になり、自己責任の美徳が社会に深刻な分断を生み、生きづらい社会を生み出している」と社会財政学者の井手英策さんは指摘します。「引き裂かれた社会」を変えるために大事な視点を、井手さんが日常での気づき、実体験をまじえながらつづります。

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