「映画エブエブ」超話題、再興図る香港エンタメ アジア人初「アカデミー賞主演女優賞」の好機

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第95回アカデミー賞で映画「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」に出演したミシェル・ヨーがアジア人初の主演女優賞を受賞した(写真:ギャガ)『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』3月3日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー 配給ギャガ © 2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
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エンターテインメント界最高峰のアカデミー賞で映画「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」が7冠を獲得した3月13日、香港の街はその話題で持ち切りでした。なかでもミシェル・ヨーがアジア人初の主演女優賞を受賞したことを好機と捉える見方があります。民主化デモとコロナの影響を乗り越え、香港エンタメで復活劇を図ろうと、必死な想いすら伝わってきます。

香港が原点にあるアカデミー受賞女優

かつて香港映画で女優としてのキャリアをスタートさせたミシェル・ヨーが、カオスな世界でカンフーアクションを見せまくるのが映画「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」です。今年のアカデミー賞で圧勝し、アジア人で初めて主演女優賞を受賞したことでも歴史に名を残し、それはもう香港人が誇りに思わないわけにはいきません。

還暦のミシェル・ヨーが「女性の皆さん、盛りが過ぎたなんて誰にも言わせてはいけませんよ」と発言した受賞スピーチも話題になりましたが、そのスピーチの中で彼女は香港のことも忘れていませんでした。

「私のキャリアの原点である香港の皆さんも私を尊重してくれて、助けてくれてありがとう。そのおかげで、私は今日ここにいます」

香港では当時珍しかったといわれるカンフーアクション女優として人気を集めたことが彼女にとって出発点になったことがわかる言葉です。そして、ジャッキー・チェンをはじめ世界で名の知れた映画スターを数多く輩出してきた香港エンタメ界の存在を改めて知らしめるものにもなったのです。

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