仰天!「おつり」を知らない子ども急増のリアル  スマホ社会は「慣れ親しんだ言葉」まで駆逐する

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昔のテレビのチャンネルは「回して」いました。でも、そうしたテレビがない現在はチャンネルを「変える」と言うのが普通。

「チャンネルを回す」も要注意

ただ、年配者は長年のクセでつい言ってしまうのですね。

家で「おーい、ちょっとチャンネル、8に回してくれ」などと。

さすがに古すぎるかもしれませんが、電話も同じくダイヤルを「回す」と言っても、キョトンとされるだけです。

そのほか、自分では気づいていなくても、年配の方たちはこんな言葉をよく口にしてはいないでしょうか。

たとえば――

「かっぱ」  (←雨の日用ポンチョ、レインコート)
「チョッキ」 (←ベスト)
「えりまき」 (←マフラー)
「バンド」  (←ベルト)
「チャック」 (←ジッパー)
「赤札」  (←セール、バーゲン)
「旗日(はたび)」  (←祝日)

では、どのようなことを意識すれば、世代間の溝を埋めることができるのでしょうか。

●若者との会話で、昔の物などが出てくる言い回しは、できるだけ避ける
年配者は、自分の言い回しに「?」という顔をされたら、他の言い方に変更を。
もしも、「それはどんなものですか」と質問されたなら、昔の情報をいろいろ教えてあげると、話が楽しく広がるかもしれない。

●若者が一目置かれるチャンス⁉
たとえば、あるサークルで、持ち回りの係に決まって「とうとう私にお鉢が回ってきたよ」と苦笑いの年配者。それに対して若者が「はい、みな平等の順番ですからね」と即座に笑顔で応じられたら、周囲も内心「おっ」となるのでは。若いのに語彙が豊富、物知り……などの評判を得ることは、社会的にきっとプラスになるはずです。

できれば若者の中に、どうしてそんな言い回しが昔から今日までずっと残っているのかなど、気になる日本の言葉の探究をしてみる方が増えてくれたなら、世代間コミュニケーションのギャップ解消に、少しは役立つのではと期待します。

「夜なべ」とは?
【夜鍋】世代間の会話ではできるだけ、昔の言い回しを避ける(イラスト:「じつは伝わっていない日本語大図鑑」より)
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