続いて、「やっぱりグーグル」なニュース。人材確保でいえば、「グーグルが東大で『青田買い』のような動きをしている」と指摘するニュースもあった。優秀な人材を積極的に採用し、よりよい仕事ができる環境を整備することがグーグル自体の好循環の源になっている。これを本国アメリカのみならず世界中で行っているのだ。
この動きに対し、日本では「青田買い」といった批判もあるようだが、的外れも甚だしい。グーグルが優秀な人材を独占しているわけではないのだから、日本の企業が積極的に採用すればよいではないか。
「グーグル対アップル」の見方は正しいか
グーグルのビジョンといえば「インターネット上の情報を再整理すること」であったが、『Googleがオンライン3D博物館を公開。古代の呪具から鰐の頭骨まで数百点を高精度3Dスキャン』(Engadget)というニュースを見ていると、これまでのビジョンを越えてしまったように思える。それはつまり、インターネット上に存在しないものは自らアップロードし整理しているのだ。
多くの人が「グーグル対アップル」という構図を描きがちであるが両者のビジネスモデルは異なり、グーグルはAndroidを提供しているものの、アップルやiOSを直接的に敵視していない。『Google、初のApple Watchアプリ「ニュース&天気情報」を公開』(TechCrunch Japan)というニュースでもわかるように、経営判断はフラットな目線であり、自社にとって利益があると見込めば、積極的にサービスやアプリを提供している。
「提供」とえいば、YouTubeに関して、『YouTube×時代劇 東映、太秦映画村の本格セットをクリエイターに無料公開』(ITmedia ニュース)というニュース。日本では六本木にあるスタジオ「YouTube Space」など、個人で用意するには負担が大きすぎる機材や環境を提供し、一般人でも気軽に動画を作れるようにするという。こういったアプローチはほかの企業にはなかなかできないことだろう。
※ 続きの「グーグルの誤算」「グーグルの弱点」は、週刊『夏野総研』のブロマガでご覧ください!
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら