世界中の人々が最も後悔していることは何か? 私たちが感じる後悔の4つのカテゴリー
後悔は人生の一部です。私たちは誰しも、もっと違う行動を取ればよかったとか、ある行動を取ればよかったとか、あんな行動は取らなければよかったと思うものです。あなた自身の人生を少し振り返ってみてください。そして、大きく後悔していることのひとつを選んで、それを2、3センテンスで説明してください。
すると、膨大な数の後悔が寄せられて、データベースに記録された。調査対象者たちには、みずからの後悔を8つのカテゴリー ―キャリア、家族(親、子ども、孫)、パートナー(配偶者、恋人)、教育、健康、お金、友人、その他─ に分類するよう求めた。
私たちは誰もが後悔をいだく
最も多かった後悔は、家族に関するものだった。22%近くの人がこのカテゴリーの後悔を挙げた。2番目に多かったのは、パートナー関連の19%。そのすぐあとに、教育、キャリア、お金の3分野が競り合っていた。健康と友人関係は下位だった。
これまでで最も規模が大きく、社会の幅広い層を代表させた調査により、明確な結論が見えてきた。
人々がいだいている後悔は、人生の特定の領域に集中しているというより、幅広い領域にわたっているのだ。人々は、家族、恋愛、キャリア、教育など、実にさまざまなことを後悔している。
それは、当然なのかもしれない。後悔は人間の本質的な要素であり、私たちは誰もが後悔をいだく。そして、私たちの人生はいくつもの領域にまたがっている。私たちは、親であり、息子や娘であり、夫や妻であり、誰かのパートナーであり、上司であり、部下であり、学生や生徒であり、消費者であり、投資家であり、市民であり、誰かの友人でもある。私たちがいだく後悔がさまざまな領域にわたるのは、当たり前のことなのだ。
それに、後悔は私たちをよりよい人間にする役割をもっている。それを通じて、意思決定の質が改善し、課題に対するパフォーマンスが向上し、人生の充実感が高まる。後悔にそのような機能があるのだとすれば、人生のさまざまな領域がこの感情の恩恵に浴してしかるべきだ。
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